
ブルーリターンAの使い方、科目・口座の考え方について解説します!
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今回の記帳範囲
本記事では、取引に関わる以下の3つの基本的な動きについて解説していきます。
- 支払いについて
- 売上について
- 入金について
想定シナリオ
初年度で起業をして、支払や売上を下図のようになった事を想定します。
▶入金:口座や現金に入金を意味します。
◀出金:口座や現金より支払いを意味します。

ブルーリターンAでの操作方法
メインメニューより『振替伝票入力』をクリック
支払いについて
支払いは主に下の3パターンでの支払いが発生します。
事業口座を開設する場合には、起業よりタイムラグが発生します。
口座開設には、起業時の『開業届』が必要になるからです。
※ただし個人事業主の方は、開業前に個人口座を事業用として開設することは可能です。
- 個人口座からの支払い
- 現金の支払い
- 事業口座開設後の支払い
個人口座からの支払い
シナリオでは、開業準備に必要な支払いを個人口座クレジットで支払いしています。
又事業口座の開設前の段階では個人口座にて支払いも行っています。
個人口座からの支払いは『102:普通預金』ではなく『280:事業主借』科目にて処理します。

現金の支払い
シナリオでは、現金でいくつかの支払いしています。
現金の支払いは『100:現金』にて処理します。

事業口座開設後の支払い
シナリオでは、事業口座が開設できたので事業口座よりデビットカードで支払いしています。
事業口座からの支払いは『102:普通預金』にて処理します。

売上について
売上は主に下の2パターンでの入金が発生します。
- (a)個人口座への入金
- (b)事業口座への入金

個人口座への入金
シナリオでは、事業口座開設前の売上を個人口座へ入金してもらいます。
個人口座の入金は『102:普通預金』ではなく『191:事業主貸』科目にて処理します。
事業口座への入金
シナリオでは、事業口座開設後に売上を事業口座へ入金してもらいます。
事業口座の入金は『102:普通預金』にて処理します。
入金について
入金は主に下の2パターンでの入金が発生します。
- 開業以前の入金
- 開業以降口座への入金
開業以前の入金
シナリオでは、開業時の入金として現金に入金=事業用として現金財布を分けるを行います。
開業時の入金は『100:現金』と『300:元入金』にて処理します。

詳しい記事はこちら

開業以降口座への入金
シナリオでは、事業口座開設に伴い入金処理を行います。
開設時の入金は『102:普通預金』と『280:事業主借』にて処理します。
※『事業主借』から事業口座に支払いをしたというイメージになります。

まとめ
個人用口座を利用している場合には、「事業主借」「事業主貸」の科目にて処理することになります。
できるだけ早い段階で事業用口座に集約することで、税務調査時の別口座調査への波及を防ぐことができます。
シンプルでわかりやすいブルーリターンA。
起業したてで経費を抑え、経理処理をするには「青色申告会」+「ブルーリターンA」が最強です!