
そんな時には【決算整理仕訳機能】を使います。ブルーリターンAの決算整理仕訳について解説します!
決算整理仕訳とは?
日常発生する仕訳とは異なり、決算時のみ発生する仕訳。
決算時期(確定申告)に合わせて一年に一度するような仕訳を入力できる機能です。
家事按分の年間分入力も、決算整理仕訳機能を使用することで入力が可能です。
- 毎月の通常仕訳にて入力
- 見越し、繰延、減価償却等の決算時の整理仕訳を処理
- 帳簿の締めをして貸借対照表と損益計算書を作成
法人などで決算整理仕訳を使うシナリオといえば、経理処理は「発生主義」が原則なので、【売上発生時=請求書発行】で年度をまたぐ補正をする仕訳を入力するときに使用します。
見越し
当期に計上すべき未払い分費用、当期に計上すべき未受取分収益の会計処理。
主なケースは金融機関からの借入金に伴う利息など。
例:銀行から5000万円借り入れ、半月後の返済月である6月に支払利息20万円が発生。
決算(3月)の場合:支払利息は10万円(1~3月の3カ月)。利息は未払いですが、未払利息として決算整理仕訳で計上する必要がある。
繰延
来期分の費用も含め支払う場合、又は来期分の収益を受け取る場合の会計処理。
主なケースは保険料の支払い、土地を貸している場合の受取地代など。
決算整理仕訳で、来期分の20万円を取り消す(前受地代として)

減価償却
設備などを購入した際、数年に分けて費用として仕訳する。
購入品により費用計上する年数が指定されている(耐用年数)
大型乗用車は5年、パソコンは4年。
(年数は新車・中古や値段により変わる)
ブルーリターンAの決算整理仕訳入力
今回のテーマ、家事按分の場合の入力について考えてみます。
私の場合売上がシンプルで、「見越し・繰延・減価償却」処理がないので家事按分に関する仕訳を決算整理仕訳を使って入力します。
- 家事按分するものは家計と一緒に一般口座より支払い
- 年間に一括で仕訳精算を行う
今回は事業開始前よりそのまま使用していた個人口座を使用します。
その為、貸方科目は「事業主借」になります。
年間に一括で仕訳精算を行います。
仕訳の按分比率は、根拠を準備し整理しておきます。

対象の科目
入力対象とする科目は下記の5つにしました。
明細は入力しないので、下記項目ごとに家事按分比率をかけた金額を入力し、税務調査時に説明ができるように書類を保存します。
- 通信費:インターネット回線料、携帯代、電話代
- 光熱費:電気代
- 車両関係費:ガソリン代
- 租税公課:自動車税
- 損害保険料:自動車保険料
ブルーリターンAの使い方
メインメニューより「決算整理仕訳入力」ボタンをクリック
「決算整理仕訳入力」にて借方科目に対象科目を入力します。

便利なテンプレート機能を使おう
ブルーリターンAでは、テンプレート機能があります。
よく使う仕訳パターン及び摘要文字列を保存し、読み出しを行う事で入力の手間を省くことができます。
- 事例設定(F4→F5):仕訳パターンのテンプレート登録
- 摘要設定(F8→F9);摘要文字パターンのテンプレート登録
テンプレート化しておくと毎年の入力処理の手間と入力ミスを防ぐことができます。
仕訳パターンのテンプレート機能は、「単一仕訳」「複合仕訳」毎に保存されるようですので注意が必要です。
まとめ
一年分まとめて家事按分する場合には、今回の決算整理仕訳入力を行います。
毎月の仕訳の中で行う場合には、科目ごとに家事按分比率を設定し入力する方法もあります。
家事按分比率を明確に説明できるようにしっかりと整理しておきましょう。
シンプルでわかりやすいブルーリターンA。
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