ラズベリーパイModel 3B+にScratch2.0でマインクラフト学習環境を構築します。
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ラズベリーパイ+Scratch+マイクラ環境を作る
Scratch2.0でマインクラフトを動かす小型コンピュータのサンプルとして、マイクラ操作のプログラミング環境を作ってみました。
マサチューセッツ工科大学(MIT)にあるメディアラボが開発した、ビジュアルプログラミング環境です。レゴのような部品を組み合わせることで簡単にプログラミングを学ぶ事ができます。現在はブラウザでも利用できる3.0がリリースされています。
Raspberry Piは、1980年代イギリスで教育用コンピュータとして普及したコンピュータの再来として、学校で基本的なコンピュータ科学の教育を促進することを意図して作られたシングルボードコンピュータです。
紹介動画
今回はブログで解説環境でプログラミングの仕方をYoutubeで紹介してます。
セットアップ手順
必要なものとインストール・設定概要
- OS(Raspbian)のセットアップ
- Scratch2.0のセットアップ
- Minecraft Piエディションのセットアップ
- Scratch2mcpiのセットアップ
OS(Raspbian)のセットアップ
NOOBSv2.0でのウィザードセットアップをします。
OS(Raspbian)をウィザードに従ってのセットアップをします。
完全版は4.5GB程度、Full版は2.8GBほどのボリュームがあります。
- 言語の設定
- OS(Raspbian)の選択
- 初回設定
初回設定
ダウンロード完了の再起動後に、初回設定画面が起動します。
こちらもウィザードに従って設定していきます。
- 国と地域の設定
- 管理者piユーザのパスワード設定
- 画面スクリーン設定(スクリーン周囲の黒色エリアの設定)
- Wifiネットワーク設定
- ソフトウェアの更新プログラムの確認
Scratch2.0のセットアップ
ラズベリーパイ版が出ているScratch2.0をセットアップします。
LXTerminalターミナルにコマンドを入力orコピペします。
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install scratch
Minecraft Piエディションのセットアップ
マインクラフトのPiエディションのセットアップを行います。
LXTerminalターミナルにコマンドを入力orコピペします。
※すでにセットアップ済のOSバージョンの場合には不要です。
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install minecraft-pi
Scratch2mcpiのセットアップ
Scratch2mcpiのセットアップを行います。
LXTerminalターミナルにコマンドを入力orコピペします。
pi@raspberrypi:~ $ sudo curl http://scratch2mcpi.github.io/install.sh | sh
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)上のScratch(スクラッチ)からMinecraf Pi(ラズベリーパイ版のマインクラフト)を操作できるようにするプログラムです。
マイクラのサバイバルモード化
マインクラフトのPiエディションは、教育の関係上「クリエィティブモード」のみ提供されています。
家を作ったりブロックをならべたり、座標をつかって学習するには問題ないのですが、やはり刺激がほしい。
なぜなら、TNT(爆弾)は爆破できないし、物を作ることもできない。
やっぱりTNTは爆発させたい。
サバイバルモード化の手順
サバイバルモード化の手順を紹介します。
バイナリ―レベルでの差分データをダウンロードし、クリエィティブファイルから新しくファイルを生成します。
envコマンドで環境変数を設定しないとエラーになるので注意しましょう。
LXTerminalターミナルにコマンドを入力orコピペします。
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install bsdiff
pi@raspberrypi:~ $ cd /opt/minecraft-pi/
pi@raspberrypi:/opt/minecraft-pi $ sudo wget https://www.dropbox.com/s/iutdy9yrtg3cgic/survival.bsdiff
pi@raspberrypi:/opt/minecraft-pi $ sudo bspatch minecraft-pi mcpipatched survival.bsdiff
pi@raspberrypi:/opt/minecraft-pi $ sudo chmod +x mcpipatched
pi@raspberrypi:/opt/minecraft-pi $ env LD_LIBRARY_PATH=/opt/minecraft-pi/lib/brcm/:LD_LIBRARY_PATH /opt/minecraft-pi/mcpipatched
補足
再起動するとエラーになるケースがあります。
「libGLESv2.soファイルがない」エラーですが、その場合はファームウェアのアップデートをしましょう。
pi@raspberrypi:~ $ sudo rpi-update
参考サイト
作成にあたり、下記の記事を参考にさせて頂きました。
Minecraft Pi editionで牛、羊、ゾンビなどが出てくるサバイバルモードを楽しむ
まとめ
2020年より教育義務化を控えて、Scratchでのプログラミングは必須条件となりそうです。
わかりやすいインターフェースと、拡張しやすいプラグインなどをそろえ、今度ますます需要があがってくるのではないかと思います。
ぜひHPを参考に、Scratchでのプログラミングに活用頂きたいと思います。
各プロジェクトに関する機能は別記事での記載を予定しています。
今後もScratchに関わる記事を記載していきます。